アイリス(仮名)の話。
今日も関東地方、曇り空のはっきりしないお天気です。
ところで、先日、麹町に行ったときに、前職が契約していた法律事務所がありました。突然、前職のリーガル(法務)担当のアイリス(仮名)のことを思い出しました。
どこの会社にもリーガル(法務)部門が存在します。
私のこれまでの経験上、大手の外資であれば、社内に日本人のリーガル部門があり、社外との契約文書や顧客とのトラブル等を法的に対応してくれました。
弱小外資でも外部の法律事務所と顧問契約をしていて、もろもろの法律関係の案件を対応してくれました。
日本には日本の法律があり、その法律に精通した専門家がどうして必要となるためです。
しかし、、前職では、オーストラリア人のリーガル担当のアイリスが、日本を含むアジアパシフィックのリーガルを一手に引き受けていました。
彼女が、顧問契約をしたのは、麹町にオフィスを構える超一流の法律事務所です。
当然、値段も超一流です。
で、どうしたか。
法律事務所の依頼は彼女経由でしかできないようにしたのです。
これに関しては、何度もエスカレーションを試みましたが、彼女が全て握りつぶしました。自分の仕事がなくなることを恐れたのだと思います。
日本のカンマネには、対外的な文書にサインをする権限がありません。
オフィシャルなサインは、本社のリーガルのトップがやることになっていました。彼女にも、レビューはしても最終のサインする権限はなかったのです。
新たにパートナー契約を日本の某社と締結しようとすると、まず、日本語のドラフトをアイリスに送り、それを彼女のところで英文にして(恐らく顧問契約の法律事務所に依頼していたと思われる、、)それを、本社に送るのです。
恐ろしく時間が掛かることと、日本語の読めないアイリスは、出来上がった日本語の文書を転送するだけなので、ある時などは、編集中の修正履歴付きの文書をパートナーさん向けに送りつけてきて、某パートナーさんからクレームが来たことがあります。
また、超一流の法律事務所ですので数が増えると当然予算がなくなります。
で、あるとき、個人情報の保護契約を送ったときに、アイリスは、
超意訳:ももいち、もう私の予算がないの。あなたが、これを英訳して。
繰り返します。
超意訳:ももいち、もう私の予算がないの。あなたが、これを英訳して。
くらくらしながら、そのメールを彼女と彼女のマネージャに、これは、あなたのし・ご・と。とコメントをつけて転送してあげました。
彼女が超スピードで対応したのは言うまでもありません。
人の品質は会社の規模に比例する。これは、私の持論ですが、弱小の会社には、弱小のスキルしか持っていない人が採用されるのだと思います。
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