代表取締役社長のタイトルに拘った殿の話。
今日も抜けるような青空です。
ところで、先日から株式会社設立の本を読んでおりまして、その項目に代表取締役の説明があり、突然、殿のことを思い出しました。
殿は、私が最後に勤務した会社のカントリーマネージャです。
その会社はグローバルでは、業界のリーディングカンパニー2社が設立した会社として登記されていましたが、日本では大人の事情で、親会社の一部門として運用されていました。
少々ややこしい話なのですが、会社としては資本金1円の株式会社として登記はされていたのですが、そこで働く社員は全員、親会社採用でそこからの出向扱いでした。
当然、代表取締役社長も親会社のファイナンスのトップの名前でした。
私が入社したとき、APACのリーガル(法務)からうるさいくらいブリーフィングされたのが、殿は、代表取締役ではないということでした。
使っていいタイトルは、カントリーマネージャもしくは社長でした。
そりゃそうでしょう。資本金1円の株式会社の登記簿にある代表取締役と違うわけですから。
取引先が登記簿を取得したら、なんだこれはと問題になってしまうレベルです。
しかし、、タイトルに拘る殿。
あるとき、外部に出すオフィシャル文書に『私のタイトルが間違っている。私は、社長ではなく、代表取締役社長だ。』と物言いをつけてきました。
いやいや、リーガルから代表取締役は使っちゃいかんと言われてますけど。と言っても、いいことになったと言い張ります。
リーガルに確認したところ、日本ではタイトルに代表取締役とつけなければ信用されないらしいので使っていいわ、ということでした。どうやら殿、散々、リーガルに対してごねた模様です。
殿、代表取締役というのは、資本金1円の株式会社の責任者になるということですよ、、あなた、親会社採用の社員ですよ、、
オフィシャル文書を代表取締役社長と変更させ、名刺にも代表取締役社長を入れた殿はとてもご満悦そうでした。
懐かしい思い出の一ページです。
■□■ Amazonでお買い物:おススメ ■□■
ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本
=============================
ランキング、参加しています。
↓ポチしていただければ、励みになります!