日本の広告費の話。
電通が23日に発表した「日本の広告費」によると、広告市場は前年比101.9%の6兆2880億円年、インターネットの広告費が初めて2割を超えたそうです。
アドタイ記事参照:
1位はプロモーションメディア、2位はテレビメディア、そして3位がインターネット広告となっています。プローモーションメディアが屋外や交通、折り込みやDM等に細分化されることを考えれば、テレビメディアがダントツの規模を持っています。
テレビの視聴者数が減っていると言われながら、テレビメディアの規模が相変わらず大きいというのは、広告に効果が出ているのかと疑問になります。
ネットであれば、その人がこれまでアクセスしたサイトから推測し、それに基づいた広告を送ることができます。例えば、ヨーロッパ旅行のサイトにアクセスしている人にはヨーロッパ旅行の情報や旅行用品の広告を送るということです。
しかし、双方向でないテレビは、この時間帯のこの番組は、このような人が視聴するであろうというどんぶり仮説でCMを垂れ流していると思います。車の買い替えを考えている人もシェアリングエコノミーに興味を持ち車を手放そうとしている人も等しく同じCMを見ているのです。
広告市場が6兆円というのは多いのか、少ないのか。6兆円規模の市場としては、会社四季報業界地図によると、アパレル9.8兆円、百貨店6.2兆円、ドラッグストア6兆円なので百貨店やドラッグストア市場と同等規模があるということです。
アドタイの媒体広告費の推移グラフを見れば分かるのですが、近い将来、ネット広告がテレビメディアを抜くと思います。
これだけテレビメディアにお金をかけている企業もそろそろ次の手を考えた方がいいのではないでしょうか。
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