プレミアムフライデーが上手く行かない3つの理由。
2月24日から月末の金曜日をプレミアムフライデーとして、経済産業省と経団連が推進した消費喚起対策がスタートしました。金曜日の15時には退社をして消費をしましょうと呼びかけていますが、現行のままでは日本での定着は限りなく難しいと思います。
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以下、その理由です。
1.15時退社の法的な拘束力がない。
当たり前のことですが、月末の金曜日の15時退社は各企業のルールに依存します。月末締めの忙しいときに果たしてどれだけの企業が15時に退社していいよと社員を送り出せるか疑問です。誰が、数字の達成していない営業に、プレミアムフライデーだから15時退社を許可するでしょうか。1件でも案件を取って来いと檄を飛ばすのが関の山でしょう。
2.給料が増えるわけではない。
例え15時に退社できたとしても、先立つものがないとお金は使えません。可処分時間は増えるので、お金を使わない楽しみ方をするのではないかと思います。つまり、経産省や経団連が期待している消費の拡大には繋がらないと思います。
3.消費のモチベーションが上がらない。
プレミアムフライデーはもともとアメリカの消費が増大するクリスマス商戦のブラックフライデーを日本でもというところからスタートしています。アメリカは大規模なクリスマス商戦のセールなのです。しかしながら日本ではセールではないのです。15時に退社しても、果たして消費喚起に繋がるかは不明です。
では、どうすればいいか。
1.企業は、月末金曜日に従業員手当を出す。
参加企業は先立つものとして従業員にプレミアムフライデー補助を出すのです。月末の金曜日に3000円を経費精算で還元しますというルールにすれば、3000円分は確実に消費に使われます。
2.消費のモチベーションを作る。
消費のモチベーションを上げるには、月末金曜日割引でお得感を出すことです。映画が800円で見られる、ドーナツ1個プレゼント、ドリンク1杯サービス、月末金曜特売など、消費のきっかけを作るのです。お得感があれば、消費のきっかけとなります。
個人的には月末金曜は、起業セミナーや投資セミナーへの参加にして自分への投資に使うのがいいかと思います。すでに副業をスタートしている方は、その日は副業に専念する、です。消費までお上に指図されるのではなく、会社だけでなく収入のポケットを複数確保することが、結果的に消費拡大に貢献できるのではないかと思います。
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