momoichiの日々つれづれ、、

元外資系企業管理職。 外資管理職->無職フリーダム->起業(いまここ) 人生なるようになる、なるようにしかならない。 人生、絶賛継続中。

働き方改革は、時間でなくやりがい改革では、、という話。

月の残業が100時間未満なのか、100時間なのかの議論が騒がしいです。

そもそも月100時間と言えば、月20日間労働として、一日平均5時間残業となり、多いに決まっています。人を新規で採用すべきレベルではないかと思います。

しかしながら、問題は、時間数ではなく、その仕事のやらされ感の度合いではないかと思うのです。

人間、自分の好きなことは時間を忘れて没頭できます。自分は好きなことなんてないという方は、子供の頃のことを思い出して見てください。時間を忘れて暗くなるまで遊んだとか、一日中、ゲームに熱中したなんて経験が一度や二度はあるはずです。

つまり、人間は自分の好きなこと、興味があることであれば何時間でも続けることができるのです。

では、なぜ仕事にそのような情熱を傾けられないのか。いくつかの理由が考えられると思います。

1. そもそも仕事が合っていない。

これは、自分に適性がない仕事をしている場合です。例えば、人と話すのが苦手な人が営業職に就いたというケースや数字の苦手な人が経理をやっていると言ったケースです。

2. 仕事の当事者意識がない。

上司からの指示で動くだけ、やらされ感MAXの場合です。会社に対しての改善提案も聞いてもらえないとなるとただひたすら就業終了を待っている状況で、仕事の当事者意識がほとんどありません。

3. キャリアパスが見えない。

会社の中でその仕事を続けることで次に何があるのか、キャリアプランが描けていない場合です。その仕事をやる意義が見えていないのです。

では、どうすればいいか。

1.そもそも仕事が合っていない場合は、社内で異動願いを出すか、別の職種に転職をした方がいいかと思います。合わない洋服に身体を合わせて窮屈な思いをするより、自分の身体に合った洋服を着た方がのびのびと仕事が出来るからです。

問題は、2.と3.の仕事の当事者意識がない、キャリアパスが見えない、です。

これは、従業員だけの問題ではなく、会社側の対応も必要になってきます。会社側が従業員にコミュニケーションを取り、その会社の社会的な立場や仕事の意義やキャリアパスを示し、個々人に権限を与え、やらされ感MAXから自発的に動ける環境を整えることが必要ではないかと思います。しかしながら、この問題は会社側だけの責任ではありません。従業員にも求められるパフォーマンスを出す義務が発生するのです。会社側が環境を整えた上で、双方で合意したゴール設定をし、目標に到達できない社員は、減俸もしくはステップバックする等の処置を取るのです。つまり、やらされ感からやりがいを感じられる環境にし、その上で目標に達成できない社員は、それ相応の処置を取るということです。

私は、会社と従業員は対等の立場であるべきと考えています。会社は従業員に働きやすい環境を提供する義務がありますが、従業員は設定されたゴールをクリアする義務が発生すると思います。そのゴール達成のアプローチが、本人に当事者意識を持たせいまのやらされ感MAXの状況を変えるのではと思います。

働き方改革が単なる時間の制限に終わらずに、会社と従業員の関係、そして個々人のやりがい改革まで繋がれば、日本の社会は随分変わるのではと思います。

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