忙しいとは、心を亡すという話。
昨日と打って変わり、今日は、朝から気持ちの良いお天気です。
ところで、外資を退職・転職した際に、必ず知り合いから飲みに行こう、会おうと声が掛かります。私は密かにこれを情報収集飲み会と呼んでいます。
つまり、知り合いが会社を辞めるときは、何かその会社に問題があるのか、転職先は決まっているのか、まだ転職活動中であれば、転職市場の状況はどうか、オススメのエージェントはいないか、新たな会社に転職した場合は、その会社の雰囲気はどうか、新規での採用状況はどうか、面接のプロセスはどうか、、等々の情報を集め、次回の自分の転職に活かすわけです。もちろん、あわよくば転職先に自分も紹介してもらおうという魂胆もあったりします。
で、転職した直後は、まだ業務が本格稼働していないので、比較的、このような飲み会に参加する時間はあるのですが、1ヶ月、2ヶ月経ってくると、飲み会に参加しなくなります。正確には、出来なくなります。
飲み会に参加できない理由のトップは、『忙しい』です。
しかし、、ナチュラルに考えて、夜の19時や場合によっては20時から、1ー2時間の時間を取れない人間なんていません。
ないのは、時間ではなく、心の余裕なのです。
私も経験があるのですが、知り合いが自分の勤務していた会社に他部署とのミーティングでやって来た際、今、御社にいるんですよ、時間があればお茶しましょう、、等々、声が掛かることがあります。物理的に時間は取れるのですが、差し迫った仕事のことで気持ちに余裕がなく本当に挨拶だけでお引き取りして頂いたことも数知れずです。
忙しいですか?
忙しいです。
普通に挨拶で使っている『忙しい』。その裏には、私は会社から期待されて、仕事を沢山任されている重要な人物なんです、という気持ちが見え隠れしています。
忙しいは、心を亡す(ほろぼす)と書きます。
心に余裕を持ちたいものです。
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