サラリーマンこそメンタルトレーナーが必要ではないかと言う話。
先日、認知行動療法を研究されている方と話をしたとき、最近はスポーツ選手にも専任のメンタルトレーナーが付いていると言う話を聞きました。
海外では一流のスポーツ選手には、早くから、メンタルトレーナーが付いていたそうなのですが、日本はスポ根マンガに象徴されるように一生懸命に練習して、一生懸命に取り組む『ど根性精神』が良しとされており、科学に基づいた練習メニューやメンタルにはなかなか目が向かなかったと言う経緯があります。
今や、スポーツ選手に取って、メンタルトレーニングだけでなく、練習メニューも科学的に効率よく作られています。
しかし、、サラリーマンの世界はまだまだ、非効率で、非科学的な根性論が一般的ではないかと思います。
上司が部下に、顧客に一日100本電話しろと指示しても、ターゲットから全くずれている顧客に電話しても時間の無駄です。
売り込む商品の特性から、ターゲットとなる顧客はどこにいるのか、そのターゲット顧客への効果的なアプローチ方法は何か、場合によっては、心理学の知識も必要になるかも知れません、科学的にアプローチすれば、効率よく仕事を進めることができます。
100本電話して1件見込み客を獲得したのも、10件の電話で1件の見込み客の獲得したのも結果は同じだからです。それだったら、闇雲に100件も電話を掛ける時間に別の仕事をした方が生産性が格段に上がります。
そして、やはり一番必要なのは、メンタルトレーナーではないかと思います。
仕事のプレッシャーに対するストレスマネジメントはもちろんのこと、人前で話すときに上がる人や、失敗をいつまでもくよくよ悩んでしまう人、部下のモチベーションをどうやって上げるか悩んでいる上司も、ストレス解消のはけ口を部下に向ける、パワハラ上司もメンタルトレーニングが必要です。
もはや日本は、高度経済成長で上を上を目指していた時代ではなく、経済成長のない成熟社会になっています。これまでのように、一度入社した会社を定年まで勤め上げることも少なくなっています。
そんな時代だからこそ、健全な精神状態と科学的な手法で、短期間で生産性を上げる時代にあった人の育て方や、会社のあり方があるのではと思います。