mini-meを愛するボスの話。
関東地方、まるで夏のような暑さが続いています。この季節、まだ湿度が低いのでいいのですが今からこの暑さでは、先が思いやられそうです。
ところで、英語にmini-meという表現があります。直訳すると"小さな私"ですが、転じて自分の子供や、自分に似た人のことを言います。
かつて、お仕えしたカンマネ氏。アグレッシブな性格と口の悪さから、いつもパワハラ一歩手前の状況でした。(彼は、このブログに何度も出てくるパワハラ上司ではありません。)彼の言動を見ていると、彼が評価しているのは、彼と同じくアグレッシブな性格の人間でした。
彼は、立ち止まることを嫌い、いつも前進あるのみ。自分の思い通りにことが進まないと、それを邪魔したと思われる人間に対しては、凄まじい暴言を繰り返していました。特に、数字を達成できない営業に対しての暴言の数々は凄まじいものがありました。
それでも、彼に変わってから、日本の業績があれよあれよという間にV字回復を果たしていたので海の向こうの本社も彼の言動には目をつむっていました。
外資では、レポートする直属の上司とdotted(ドッティッド)と言って、直属ではないが上下関係があるレポートラインがあり、カンマネ氏はこのdottedラインでした。
このカンマネ氏の要求が日増しに増してきましたので、海外にいた直属の上司に相談したことがあります。カンマネ氏の要求を全部飲むと、とてもじゃないですが、予算も人も足りません。
よっしゃ、カンマネ氏と直接話してみるよ。(超意訳)と直属の上司。
カンマネ氏と直属の上司の電話会議の後、直属の上司がいみじくも言ったのがこの言葉です。
彼は、mini-meが好きなんだよ。(超意訳)
だから、プランも彼好みのアグレッシブプランが好まれるというようなアドバイスだったかと思います。
件の、カンマネ氏。その後、ヘッドハンティングされ、某社に転職をして行きました。
今も某社でカンマネとして活躍しているそうです。