ポジションが人を作ると言う話。
昨日から、自民党の豊田真由子議員の、秘書に対する暴言の音声が、繰り返し報道されています。
議員に当選して、先生、先生と持ち上げられている内に、何か勘違いしてしまったのかも知れません。偉いのは(議員は何ら偉くはありませんが)、その人ではなくそのポジションなのですが、自分が偉くなったと勘違いしてしまったのでしょう。
よく、ポジションが人を作るといいます。人は、あるポジションに着くと、やがて、そのポジションに相応しい行動を取るようになります。
例えば、部長に昇進した人は、最初は、心許ないと思われていても、そのうち、立派な部長の言動を取るようになります。
私の尊敬する営業本部長さんの話です。
某大手外資で営業統括部長になったときのことです。これまでと違い、専任の秘書が付き、個室を与えられたとき、自分が偉くなったと勘違いしそうになったそうです。正確には、最初、勘違いしたそうです。
それまでの部下達にも気取って指示していたと、彼の腹心の部下が、後から笑い話として教えてくれました。
もともと仕事ができる人だったので、その後は、統括部長としての手腕を遺憾なく発揮したそうです。
彼のような人格者でも、周囲から持ち上げられると、自分が偉くなったと勘違いしそうになるのです。
ましてや国会議員です。恐らく選挙中から、当選後はもちろんのこと、周囲から、先生、先生と担がれてたのだと思います。やがて、自分が凄いから、周囲が先生、先生と担いでくれるんだと、勘違いして行ったのだと思います。
ツイッターで音声が公開され、大手メディアで放送され、騒ぎになったので、自民党に離党届を出したそうです。
離党だけでなく、議員辞職まで求められる事態です。残念ながら、身から出た錆、同情は出来ません。