自分で自分の限界を決めてはいけないと言う話。
サッカーワールドカップのアジア予選で日本代表が、オーストラリアを2対0で破り、ワールドカップ出場権を獲得しました。
これまでのオーストラリアとの対戦成績、同点か敗退、を見る限り、勝ち点3は限りなく難しいのでは、、と考えておりましたが、昨日の日本代表は違いました。勝つぞという気合が最後まで感じられました。
その試合を見ていて、私は元同僚のA氏のことを思い出しました。
当時、勤務していた外資での話です。
米国本社に全てが全て、絶対服従しなければならないと言う訳では無いはずなのですが、お金が絡む予算と人員(HC)に関しては絶対服従でした。
そのせいか、当時、勤務していた外資では、米国本社の言うことが絶対だと言う空気が漂っていました。
ある日のこと、本社から人員削減の通達が出ます。
A氏の部門もコスト部門と言うことでターゲットにされました。彼の下には20名近くのスタッフがいました。
他の部門長の中には、本社の言う通り、早々とリストラ候補者を決定し、処理を進める人が出る中、A氏は違いました。
まだ、HCがあった営業部門のトップと交渉、形だけ、ターゲットの人を営業部門に異動させ、これまで通りの仕事をさせたのです。
彼の辞書には不可能という文字はありません。絶対的な人員削減の通達も、諦めることなく、何か手はないかと、裏技を駆使して部下を守り抜きました。
仕事でも、試合でも、自分で自分の限界を決めて、諦めてしまったら、そこまでなのだと思います。
何か打てる手はないのか、それを実行に移したA氏は素晴らしい部門トップだったと今更ながらに思います。