その電車の中のリュック、邪魔じゃないですか?
最近、電車に乗った際、目に付くのがサラリーマンのリュックです。リュックと言っても定年退職後のおじさん御用達の山歩きリュックとは違って、デイバッグと言った方がいいような黒の素敵なデザインです。
スーツにもしっくり合っています。
しかし、、電車の中でも、バッグを背負ったままですので、邪魔で仕方ありません。当の本人は、両手が空くのでスマホをいじって快適そうですが、せめて、前に抱えるか、網棚に置いて貰いたい代物です。
最近はどうかは知りませんが、以前は、車内放送でも、バッグを背負ったままは、周りのお客様に迷惑ですので遠慮するようにとアナウンスが流れていたと記憶しています。
このリュックの何が問題かと言うと、周囲の迷惑はもちろんのことですが、何より、背負ったままだと、何が起きるのかと言う想像力が、持ち主に決定的に欠如していることです。
東名高速道路の駐車場で、注意された男性の車を1キロ以上追い回し、挙句の果てに、走行車線に無理やり停車させ、被害者が亡くなられた痛ましい事故も、この犯人に、追い越し車線で停車したら、何が起きるのかと言う想像力が全く欠けていたのだと思います。
最近、この手の想像力の欠如が至る所で発生しているように見受けられます。
原因の一つとして考えられるのが、スマホの普及に伴うSNSでの短い文章のやり取りです。短文とスタンプのみの応酬はまるで反射神経だけです。文脈を読む力や長文読解の力が落ちて来ているのだと思います。
そして何より、考える力が落ちて来ているのだと思います。
いやいや、私は毎日会社で、資料を作ったりプレゼンしたり、頭を使っています、と言う方。実は、それらの仕事のほとんどが作業で、頭を使う創造的な仕事かどうかを見直した方がいいかと思います。ほとんどの仕事は、頭を使わない作業だからです。
日本人の劣化が止まらないと言われていますが、このままだと反射神経だけで動く人ばかりになるのでは、、と危惧します。