momoichiの日々つれづれ、、

元外資系企業管理職。 外資管理職->無職フリーダム->起業(いまここ) 人生なるようになる、なるようにしかならない。 人生、絶賛継続中。

元USJ 森岡氏の話。

先日、USJ V字回復の立役者と言われている森岡氏が、企業再生の新会社を立ち上げたとの記事を読みました。

toyokeizai.net

時を同じくして、ようやく森岡氏の著書である『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』を読了しました。

意外だったのは、森岡氏が、ご自身のことをクリエイティブではない、バリバリの左脳人間だと評していることです。森岡氏といえば、USJに招聘されて以来、革新的なアイデアで、新たなアトラクションやショウを矢継ぎ早に投入し、あれよあれよと言う間にUSJの業績を回復させた方です。さぞや、アイデアが泉のように湧き上がるクリエイティブな方かと勝手に思い込んでいました。

しかし、その成功の陰には、緻密なアプローチがあったのです。

成功の再現性のあるアプローチです。

かいつまんで説明すると、まず、何を達成するのかのゴール設定を明確にします。本によると、ハリーポッターまでのロングタームでの計画をまず立てたようです。次にショートタームでのゴールを設定します。そして、そのゴールを達成するための、必要条件を明確にして行きます。達成すべき入場者数や、予算の制限です。そして、それを実現するためのアイデア、戦術を考え抜くそうです。このアイデアも自分で生み出すだけではなく、競合や海外の成功事例も大いに参考にするそうです。

あとは、その戦術であるアイデアを、安易に諦めることなく、天から落ちてくるくらいまで徹底して考え抜くそうです。

もちろん、これらの戦術の策定や実行には、マーケティングの専門家としての知識や数字の分析という緻密な裏付けがあります。

しかし、この森岡氏のやり方は、思いつきでのアイデアがたまたま大ヒットしたのではなく、次もまた、ヒットを必ず打てるやり方です。再現性があるのです。

まずビジネスの目的を設定して、それを達成するための戦略を明確にする。そして、その目的を達成するための戦術を練る。愚直なまでに、ビジネスの王道を行っているのだと思います。

新会社を設立した森岡氏。新天地でも必ず成果を収められるのではと思います。

USJ で分析に利用した数式は、別途、本が出版されています。こちらも参考になると思います

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