人間、耳の痛いことを言ってもらえる内が花ですよ、、と言う話。
仕事関係でまた一緒に仕事がしたいと思う方とは、SNSで繋がっています。先日、その内の一人が誕生日でしたのでお祝いメッセージを送りました。
その方、Aさん(女性)とは、忘れられない出来事があります。
仕事をしていると、他人の改善点が目に付くことがあります。メールでの、この言い回しは、相手が上司だったらアウトでしょ、と言った些細な事から、この行動は、評価を下げるでしょ、と言う重大なケースまで様々です。
基本的に自分の部下でない限り、私は、直接の指摘はしません。自分の部門に影響するときは、先方のマネージャに連絡をします。レポーティングラインが明確な外資では、自分の部下以外に指示を与えることは出来ませんし、何より、言われた本人がその指示に従う必要がないからです。
そんな中、取引先のAさんとちょっとしたトラブルが発生しました。
Aさんの会社とは、米国の本社同士が締結した契約に基づいて業務を遂行していました。仕事のパフォーマンスが良かったので、日本オフィスからも追加で発注することにしたのです。
業務範囲をどうするかの調整で、自社の論理を振りかざし、顧客を蔑ろにした姿勢に、その振る舞いは改めた方がいいよと指摘してしまったことがあります。
女性ということもあり、彼女のアグレッシブな態度も好きでしたので、改善するともっと良くなるのでは、、と思った親切心からでした。
しかし、返って来たのは、まさかの言い訳。自分にはそんなつもりはない、あくまでも自分が正しいと言う意見でした。
彼女にしてみれば、自分の上司でもない社外の人間から指摘されたのは、意外な出来事で、余計なお世話だったのだと思います。
その後、その話題に二度と触れることなく、業務は無事に終了しました。
彼女は今でも、その会社の重要なポジションで活躍しています。彼女のあの態度は、結果的にパフォーマンスには何ら影響していなかったのだと思います。
ポジションが上がると、自分に対して意見を言わないイエスマンばかりが増えて来、自分の改善すべき箇所を指摘してくれる人が少なくなります。
正直に指摘してくれる人が周囲にいるか、いる内が花だと改めて思います。
送ったお誕生日メッセージに、いいねだけが返って来ました。