連日の酷暑に思うこと。
連日の猛暑が止まりません。毎日、流れてくるニュースでは、各地の体温を上回るような最高気温と熱中症による被害です。
この暑さ、我慢が足りないとか、根性が足りないからだと言うレベルを軽く超えています。まさに、生命の危機を感じる暑さです。
にも関わらず、前例がないからとか、決まったことだからと言う理由で、炎天下でイベントやスポーツ大会を強行するのは、暑さの余り、頭のネジが弛んでしまっているとしか思えません。
東日本大震災の原発事故の後、社会全体が節電モードになりました。あの当時、多くの会社が、エアコンを28度に設定し、OA機器の溢れる社内は、さしずめサウナの様な状況でした。室温が28度ではありません。エアコンの設定温度が28度ですので、室内はもっと暑くなります。
知り合いの会社では、エアコンが効いているのは、来客用のスペースのみ、オフィスは30度を超える暑さだったそうです。自販機も節電のため、生暖かいコーラが出て来たそうです。
そんなある日のこと、事件が起きます。ある女性社員が、社内で熱中症と思われる症状で倒れ、救急搬送されたのです。
その後、その知り合いの会社では、オフィススペースがキンキンに冷やされたのは、言うまでもありません。
その後、何年か猛暑が続き、熱中症が社会問題となるにつれて、節電から、冷房を適切に使いましょうと言う風潮になり、サウナの様なオフィスは無くなったと思いますが、教育の現場では、まだまだ、暑さに対して我慢を強いる教育が行われているのが、何とも驚きです。
下記のハフィントンポストの記事によると、小中学校のエアコンの設置は、約半数ですが、県別の大きな格差がある様です。
さすが東京都は、ほぼ100%の設置率ですが、愛媛県に至っては、5.9% 、奈良県は 7.4%と低い設置率です。
大人でも辛いこの暑さ。既に気合いで乗り越えられる範疇を超えています。
快適に過ごすために教室の温度や湿度を一定にし、そして何より、30度を超える猛暑の日は、炎天下での行事は中止、もしくは、開始時間を変更する。
そのくらいのことは、現場の判断でやって頂きたいと切に願います。