momoichiの日々つれづれ、、

元外資系企業管理職。 外資管理職->無職フリーダム->起業(いまここ) 人生なるようになる、なるようにしかならない。 人生、絶賛継続中。

辛抱の足りない人の末路、、

新型コロナウイルスの感染者数が高止まりのままです。経済活動をこれ以上、止めて置く訳には行かないので、このままコロナウイルスとの共存が新しい日常となりそうです。

先日、かつての同僚A氏から仕事を探しているとの連絡がありました。A氏は既に50代、現在は元上司のツテで期間限定の仕事をしているそうです。

かつての同僚A氏の話

A氏との出会いは、かつて勤めていた米国に本社のあるC社でした。

英語も堪能だったA氏は、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった米国に本社のあるB社から、鳴り物入りでC社に転職して来ました。業界では誰もが羨むB社からの転職です。A氏はC社でもメキメキと頭角を表し、マネージャとして活躍していました。

その当時、今でこそもてはやされているM社ですが、どうしてもある分野では、B社に遅れを取っていました。その遅れを取り戻すため、B社出身者を大量に引き抜いていました。かつての同僚がどんどんM社に転職して行く、そんな風潮を苦々しく思っていたA氏の口癖は、自分はM社だけには行かないでした。

何度もM社の採用担当者からのラブコールを断っていた様です。

M社だけではなく、業界の何社からも声が掛かっていた様で、B社での経歴がA氏のバリューを明らかに高めていた様でした。

A氏のその後

C社を退職後、A氏は何度も転職を繰り返します。上司との折り合いが悪いとか、会社の条件が悪いとか、理由は様々でした。

大抵、久しぶりに会いましょうと連絡があるときは、勤務している会社の状況が悪くなって転職活動をしているときです。それでも、暫くは、B社やC社での経歴が認められて転職先には困らなかった様です。

しかし、、年齢を重ねて行く毎に、その効果は薄れて行きます。

しかも、技術的な優位性を失ったB社はやがて投資ファンドに買収されその名前を消します。

M社はその後も成長を続け、押しも押されぬ大企業になりました。その当時、B社からM社に引き抜かれて転職を果たした人たちは、M社でも活躍を続け、役員にまで昇進する人もいました。

C社でA氏の部下だったS氏は、その後、マネージャ職に昇進、C社による何度かの合併でも自分のポジションを守り抜き、昨年、別の外資へさらに高いポジションで転職しています。

歴史にもしもはありませんが、もし、A氏があのままM社に転職して、そのまま活躍を続けていたら、今頃は、高いポジションにいたか、有り余るほどのストックオプション長者になっていたのかと思います。