情報リテラシーの向上が必要という話。
料理レシピサイトクックパッドに掲載されていた、蜂蜜入り離乳食を与えられた乳幼児が死亡するという痛ましい事件が発生しました。
その後、クックパッドには豚肉ユッケ等、食中毒を起こしかねないレシピが多数掲載されていたことが判明し、炎上しています。
掲載されているレシピの安全性、妥当性のチェック、危険レシピの通報窓口を作りコンテンツの監視をすることは、サイトを運営しているクックパッド側の責任だと思いますが、情報を得る側にも相応のリテラシーが必要なのではないかと思います。
情報を得るときに、注意しなければならないのは、その情報が本当に正しい根拠のある情報なのかということです。どこの誰(どういったバックグラウンドを持った人か)が書いた記事であり、きちんと第三者の校閲を通しているかということです。
DeNAのコピペサイトが炎上した際は、「xxxと言われています。」とか、「xxxだそうです。」という、引用元・出典元を明らかにしない表現が多用されていました。
また、書いているライターのバックグラウンドも不明確で、少なくとも専門知識のある人が書いているとは言い難い文章で、第三者の校閲を通しているとは思えませんでした。
しかし、そのような記事でも、SEO対策が功を奏し、ネットでの検索上位に表示されるので、その怪しい記事が、きちんと第三者の校閲の入った専門家の記事と同等に扱われてしまうため、検索結果だけでは、正しい情報かどうかの区別が付かないのです。
今、ネット上には玉石混交の様々な情報が溢れています。
情報を探す際は、どこの誰が書いた記事で根拠が明確か、第三者の検閲がきちんと入っている情報か、必ずチェックすることが肝要ではないかと思います。
件の離乳食レシピも投稿者がきちんと栄養に関して学んでいる栄養士であれば、乳幼児の離乳食のレシピに蜂蜜を加えるようなことは、なかったのではと考えます。同じことがサイトを運営しているクックパッドにも言えると思います。
自分の知識が足りなかったばかりに、蜂蜜入り離乳食を与えてしまい、それが原因で愛する我が子を亡くしてしまった、母親の心中を察するに余りあります。