momoichiの日々つれづれ、、

元外資系企業管理職。 外資管理職->無職フリーダム->起業(いまここ) 人生なるようになる、なるようにしかならない。 人生、絶賛継続中。

真面目な会社になるのは、恥ずかしいことではないという話。

レオス・キャピタルワークス創業者社長である、藤野英人氏の『投資家が「お金」よりも大切にしていること』を読了しました。

レオス・キャピタルワークスと言えば、人気のひふみ投信で、高い運用成績を上げている会社です。その創業者でもあり、ファンドマネージャが藤野氏です。

私は、藤野氏の講演を二回聞いたことがあります。高パフォーマンスを叩き出しているファンドマネージャで、レオス・キャピタルワークス創業前は、野村証券ゴールドマン・サックス系の証券会社に勤務しており、どんな切れ者の、数字に厳しいファンドマネージャが登場するのかと期待していたところ、いい意味で期待を裏切られました。

彼の母親は、ワコールで日本一ブラジャーを売った凄腕の店員だったとのこと。その母親が毎日楽しそうに仕事の話をするので、子供の頃は、会社員は皆んな、お客様の似顔絵を描き記してお客様の顔を記憶し、楽しそうに働いていると信じていたそうです。しかし、実際は、日本人は「お金」は好きだが、社会のために使うことはしないケチな国民で、お金儲けは悪との思い込みがあり、仕事嫌いが多い。それでも今の会社を辞めると損をするから会社にしがみついている。ファンドマネージャとして、そんな会社には投資はしないと言い切ります。彼は、投資をする会社を必ず訪問して、自分の目で経営者や会社を見ます。それは、人への可能性の投資だそうです。人として至極真っ当なことを話すので、興味を持って本も読んで見ました。

この本の中でも、彼が強調していたのは、働くことは社会貢献として意義があることと、その延長線上にある真面目な会社に投資をしていると言うことです。

真面目な会社とは何か。

彼は真面目さを、本気であり、真剣であり、誠実であること。そして、「本質とは何か」と言うことをしっかり考えることと定義しています。つまり、これらの定義においては、日本にはすごく不真面目な会社が多いとバッサリ切り捨てています。

あまりにも本質的なことをバカにしてきており、「会社とはどう言うものか」と言うことを考えずにずっと利益だけを追求してきたのかも知れないと続きます。

また、彼は、あるべき金融教育を、働くことに価値があり、その価値ある労働の延長に企業の利益があり、その利益の将来期待が会社の価値を形成していることを理解することだと言います。

とかく、会社の価値をP/Lやキャッシュフローのデジタルな数字で判断しがちな昨今、会社の存在意義と言った「本質的とは何か」を突きつめることは、ある意味、青臭いと敬遠されています。

しかし、シリコンバレーベンチャー起業の創業者たちは、臆することなく自分の会社の存在意義や夢を語ります。

かつて日本の大企業も創業当時のベンチャーだった頃は、真面目な会社だったに違いありません。それが、大企業となるに連れて、大切なことをなおざりにして行ったのではないかと思います。

真面目な会社になることは、青臭いことでも、恥ずかしいことでもない。昨今、不祥事の続く日本企業のあり方について一石を投じる内容だと思います。

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