小池百合子氏に思う、プレゼン上手だけでは結果は出せない、、と言う話。
東京都の新型コロナウイルスの感染者数が止まりません。
緊急事態宣言後は、東京アラート等、キャッチーな言葉で存在感を高めた小池百合子氏ですがプレゼンの掛け声だけで肝心要な政策が伴わないため、感染者数の高止まりが続いている様です。
今回の新型コロナウイルス対策ほど、政治家や首長の資質が明らかになった例はないと思います。なぜなら、日本全国、新型コロナウイルスと言う同じ課題を突きつけられ、施策の結果として日々、感染者数が明らかになったからです。
絵に描いたようなプレゼンやキャッチーな掛け声だけでは結果は出ないのです。
かつての同僚にA氏と言う人がいました。常に結果を求められる、米国西海岸に本社のある、成長著しいその会社の中で彼はディレクター(本部長)として働いていました。社内外に対してのプレゼンの上手さはもちろんのこと、彼のコメントには目を引くものがありました。誰もがA氏に一目を置いていました。
そんなA氏がある日ヘッドハンティングされます。行き先は、エクセレントカンパニーとして名高い老舗の外資系企業です。迎えられたポジションもディレクターからさらに一段高いポジションで誰もがA氏の活躍を疑うことはありませんでした。
しかし、、華々しい転職を果たしたものの、A氏はその後1年も経たないうちにその企業を後にします。
その老舗外資で働いている知り合いから漏れ聞いた話ですが、何とA氏は、その会社の中では、絵に描いた様なプレゼンだけが上手くて、何も結果が出せなかったそうです。これまでの企業では、美しいプレゼンにコメントさえしていれば良かった立場から、いきなり結果(数字)を問われる立場になったのです。残念ながらA氏には、その責務を全うするだけの実力が無かった様です。
考えてみると、、これまで勤務していた成長著しい外資では、A氏が何の施策を打たなくとも数字が勝手に伸びていました。しかし、、転職先の外資では、現状を分析し、プラニングして、プロジェクトチームを立ち上げ、施策を実行し、結果を出さなければならなかったのです。
結局、A氏は口先だけと言う不名誉なレッテルを貼られ、ヘッドハンティングされた外資を辞めざるを得なくなってしまったのです。実力が伴わなければ、美しいプレゼンとコメントだけでは、何の結果も出すことは出来ないのです。
プレゼンとキャッチーなコメントだけの小池百合子氏を見るにつけ、かつてのA氏のことをふと思い出しました。