インタビューで待たされるには訳があると言う話。
外資で人を採用する際、書類選考から複数回のインタビューで候補者をふるいに掛けて行きますが、最終面談終了後も、数名の候補者を残しておきます。
本命の入社が正式に決まるまでの保険として、候補者をリザーブしておくためです。
もし本命が、条件的に折り合わずオファーを受け入れない場合や、身元チェックで重大な問題が発覚した場合などは、すぐさま、二番手へオファーレターを出します。
そのため、最終面談を終えてから、1月以上待たされた挙句、お断りの連絡が来たのであれば、それは、100%間違いなくリザーブ要員になっていたのだと思います。
最近は、伸び盛りの採用を積極的に進めている企業では、採用の人事担当者が忙しく、待たされるケースもあります。
かつて勤務していたA社で、採用をした時のことです。
とあるポジションで、社内外から候補者が集まり、インタビューのプロセスもつつがなく進み、結局、社内の候補者に決定したことがあります。
それから数ヶ月後のことです。
社外の候補者の一人から、メールが届きました。早々と一次インタビューでお断りした方です。
メールは、一次インタビューの後、何の連絡もないのは、会社として如何なものかと言う抗議の文面でした。
いやいや、この方はNGですよと人事の採用担当者には連絡を入れてあります。採用プロセスでインタビュアーはインタビュー結果を必ずシステムに入力せねばなりません。それを人事担当者が確認して、次のプロセスに進めるかどうかを決定する訳です。入力を完了させない限りは、システムから毎日矢のような催促メールが来ます。
そうですし、人事担当者とは、次のプロセスに進める方の話を面と向かってしています。
すぐに人事担当者と話をしたところ、何と、忙しさの余り、お断りメールを出すのを失念していたようです。
当時、この会社、業績が絶好調で、採用も活発でした。にも関わらず、採用担当者の人員は増えてはいませんでした。結果的に担当者に業務が集中し、ミスが出たようです。
大変失礼しました、と直接お詫びのメールを出したのを覚えています。
しかし、、最近は、インタビューを受けてもお断りの連絡すらよこさない会社があるようです。成果主義のエージェントの怠慢とは思えず、やはり人事担当者からの連絡がないようです。
お断りするにしても、最低限のフィードバックは礼儀ではないかと、、A社での出来事をふと思い出しました。