momoichiの日々つれづれ、、

元外資系企業管理職。 外資管理職->無職フリーダム->起業(いまここ) 人生なるようになる、なるようにしかならない。 人生、絶賛継続中。

昭和は遠くなりにけり、、と言う話。

東洋経済オンラインに掲載された『50歳を過ぎたら同窓会に出席してはいけない』の記事に否定的なコメントが寄せられています。

toyokeizai.net

記事を、かいつまんで説明すると、退職後の同窓会の話題は、健康や病気の話、成功した人へのやっかみになるので、これまでの同窓生との付き合いは、見直すべきだと言う内容です。

著者の江口氏と言えば、故松下幸之助氏の側近を務めた方です。当初の記事では、故松下幸之助側近となっていたのも批判の一つになっています。(現在は、肩書きは訂正されています。)

松下幸之助氏と言えば、経営の神様と言われた、現パナソニックの創業者です。

彼の経営哲学は、今も語り継がれ、現代でも決して陳腐化していません。それは、時代が変わっても変わらない、不変の真理を突いているからだと思います。

方や江口氏の記事が批判されるのは、不変の真理を述べているのではなく、自身の経験に基づく主観、つまり手段について語っているからだと思います。

そして、同窓会に出席する人は、もう終わった人であり、彼らとの会話は、不毛な内容だと決めつけていることです。

タイトルがキャッチーであるが故に、多くの人が記事を目にしたことが、多くの反発に繋がったことは気の毒であったと思いますが、定年退職後の人生をセカンドステージと捉えて、積極的に社会や新しいもの、世代の違う人との交わりで、刺激を受けようと言うトーンであれば、こんな批判は受けなかったのではと推察します。

知り合いに還暦を過ぎた開業医がいます。その方が同窓会に参加した後、正に同じことを話していました。開業医は自営業ですので、定年退職はありません。還暦を過ぎると、同級生のほとんどはサラリーマン生活から卒業しており、毎日、カメラ三昧の人や、暇な時間を持て余している人がほとんどで、話が噛み合わなかったとぼやいていました。

恐らく江口氏も、そんな話題に終始した同窓生にうんざりしたのだと思います。

人間は、自分の住んでいる世界が全てであると思いがちです。

現役世代には、定年退職後の生活は想像出来ません。

これは肌感覚なのですが、高度経済成長を経験した世代と、バブル崩壊後の世代では、ライフスタイルや仕事に対しての意識の違いが鮮明です。

高度経済成長の時代は、終身雇用が前提で、いい大学を出て、いい会社に就職すれば一生安泰でした。会社は言わば大きな家族の様で、会社の為に忠誠を尽くす滅私奉公が良しとされた時代です。一億総中流と言われ、ライフスタイルも仕事も、全て横並びの時代でした。

方やバブル崩壊後は、終身雇用は崩壊、大企業に就職することが人生のゴールではなくなってしまいました。会社に忠誠を尽くしても、その会社自体が無くなってしまう時代です。

しかも今の時代、雇用されなくとも、様々な方法でお金を稼ぐことが出来ます。

ライフスタイルも働き方も価値観も多様化しているのです。

個人的には、多様な価値観を持つ今の世代が還暦を過ぎ、同窓会に参加したら、どの様な感想を持つのか、興味津々です。

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