会社と個人の関係は本当に対等か、、と言う話。
先日、知り合いがポジションクローズの憂き目に遭いました。会社都合によるリストラです。
この知り合い、家族を大阪に残して東京へ単身赴任をしておりましたが、数年前にお子さんが生まれたのを期に大阪の自宅からリモート勤務をしていました。ピープルマネジメントの管理職に関わらずです。今回、海の向こうにいる彼のマネージャ氏も同時期にポジションクローズとなり、その余波で彼もポジションクローズになった様です。
マネージャの理解もあり、随分と恵まれた条件でしたので、今回のポジションクローズは致し方のない事なのかも知れません。
外資では、会社都合によるリストラは良くある話です。中途採用される人がほとんどなので、採用する側もされる側も、終身雇用と言う概念がありません。
この知り合いもリスクヘッジのため、エージェントとは常に連絡を取り合い、そして現在、何社かで案件が進行中の事です。
会社と個人の関係は対等と言いますが、恋愛と同じで思いの強い方が弱い立場になるのではと思います。
例えば、彼の場合、もし彼がその会社に取って本当に必要な人間であったら、会社はどんな手段を使っても彼を引き留めたと思います。
逆もまた真なりで、彼がどうしてもその会社に居なければならない理由、例えば生活の為等、、があれば、何としてでも彼はその会社にしがみついたと思います。
しかし、、会社は代わりの人材はいると判断し、彼を放出しました。
彼も、その会社にしがみつくモチベーションはなく、次の会社を探しています。
彼は、今回の退職の条件は口外してはならないんだよね、と提示された割増退職金に満更でもない様子。事前に守秘義務契約書にサインをした上で、退職の条件を交渉したので内容も外部には出ません。
そういった意味では、会社と彼の利害は一致したのではないかと思います。