人間、自分が言ったこと、やったことは忘れるが、言われたこと、やられたことは忘れないと言う話。
プレジデントに、興味深い記事を見つけました。
それは、怒る側と怒られる側には大きな意識の違いがあると言うものです。記事には、部下を怒った上司の44.3%が、怒りの感情が数分間しか続かないのに対して、怒られた部下の20%は、その怒られた感情を1年以上も覚えていると言うのです。
知り合いに認知療法をやっている人がいます。彼女に言わせれば、何年どころか、何十年前に誰かから言われた一言がきっかけで今も苦しいでいる人がいると言うのです。治療の一環として原因を作った本人に患者さんと一緒に会いに行くことがあるそうですが、原因を作った当の本人は、言ったことすら、やったことすら忘れていることが多いそうです。
私がこれまでお仕えしたカンマネの皆さんの中に、殿を始めとして、所謂ショートテンパーな方が何名かおりました。自分の思い通りにならないと、癇癪を起こすタイプです。
殿などは、ある営業さんに向かって、カッとなり、彼の開拓した顧客を取り上げたことがあります。周囲から見ても、とても理不尽な怒り方でした。
本人は怒った後、ケロっとして通常業務に戻りましたが、言われた側の営業は怒り心頭です。直ぐに、次の転職先を見つけて退職してしまいました。
何かの機会に、その営業さんに会ったことがありますが、殿に対しては、まだ怒っておりました。
人間、自分が言ったり、やったことは直ぐに忘れますが、言われた側、やられた側は、いつまでもそれを覚えているものです。気をつけたいものです。